プライムビデオで見ました。
長い映画ではないのですが、ほとんどのシーンが主演のアナの自室内を舞台にしているんですよね。
音楽映画でここまで自室にこもってるシーンが多いのは珍しいなと思いました。
テーマが電子音楽なのでそれも当然かなとも思ったのですが、よくよく考えてみたらこれまで見た電子音楽をテーマにした映画はそんなことなかったので。
「What We Started」
「We Are Your Friends」
など、EDMを扱ってる映画はやはりフェスの描写が印象深いですもんね。
その点で、フェスやイベントで大勢が一気に喜ぶほどのムーブメントになる前の電子音楽の立ち位置を説明しているともいえます。
とはいえ自室のパーティで来客たちがアナの作った電子音楽で喜ぶシーンは流石に見ていても嬉しくなるシーンでした。
僕がこの作品から一貫して感じたことがあります。
それは自室で作業する孤独、そして来客が持ち込んでくる外の空気によって起こる作業者への変化の大切さでした。
この部分の表現が見事でした。
来客たちが、ことごとくアナに何かをもたらす。
実質1日の物語のはずなのに、そこに起承転結が何度も起こります。
そして、友人と外に抜け出し、スタジオでミュージシャンの練習を見学してる時、まだいいじゃないかと引き留める友人に「帰って作業がしたい」と告げるアナ。こうじゃなきゃなあと思いながら見てしまいました。
機材を操るアナもカッコよかったですね。
あんなふうに巧みに操れたら楽しいだろうなと、そんなふうに思いながら映画を見ていました。
アナのファッションもすごく良かったです。
着古したTシャツがとてもよく似合っていましたね。首元のヨレなんか最高でした。パンツも70年代らしくてジップの使い方がとても可愛い。
ヘアもドライな質感なのですが、嫌な感じがしない。まさに着古したTシャツを着こなしているかのようなヘアスタイルでした。バサバサしてるのに嫌な感じがしないミディアムヘアって素敵ですよね。細い髪だから、そのバサバサがニュアンスとして機能して、アナのアーティスティックさを感じます。
また、作業中にメガネをかけたり、パーティの時にはバッチリメイクしたり。
自室の中で動きが少ない分、アナのファッションがその場面場面を表現していて、作品のナレーションのように機能していました。
自室で作業することが多い方に是非見ていただきたいです。
自分も頑張ろうと思わせてくれる作品でした。
オンラインで作業する現代人に通じる70年代の話【ショック・ドゥ・フューチャー/Le Choc du futur】

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